赤坂家の人々(2)


過去から現在、そして未来まで、赤坂家という仮想の家族のを通して、相続の色々な面をご紹介する物語です。


最近、大学時代の同級生の葬儀に参列した明夫さん。懐かしい面々と再開して、遺言のことが話題になりました。みんな同年代ですからね。

明夫さんのご家族は、みんなとても仲が良く、外に出た子供たちもたびたび訪ねてくれて、楽しく食事をしたりしています。孫に少しばかりのお小遣いをあげるのも楽しみのひとつです。
そこで、明夫さんは相続人ではない孫たちにも財産をを遺してやりたいと思い、遺言を書くことにしました。
長女のところの美樹と祐樹、長男のところの亜樹にそれぞれ三百万円を遺贈することにしました。
でも、これから生まれてくる孫には残せないのだろうか?と考え専門家のアドバイスを求めました。
そして胎児であっても遺贈を受けられることを知り、生まれてくる孫にも、一人につき三百万円を遺贈する、と付け加えました。

(つづく)